人気ブログランキング | 話題のタグを見る


木偶坊の美探求流浪記 そして酒場と食と人を求めての旅


by sanmu39

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

お気に入りブログ

ザルツブログ ザルツブル...

エキサイト以外リンク情報

以前の記事

2017年 06月
2017年 02月
2016年 04月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 02月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月

検索

カテゴリ

全体
日本古禮の旅
世界の旅
アートの旅
人間の旅
時代の旅
墨の造形
生書
酒場と食と人
Human

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

日々の出来事
アーティスト

画像一覧

シルクロードの旅その十

絲綢之路Ⅹ

スバシ故城西の大寺
シルクロードの旅その十_f0181746_7361024.jpg

クチャの北方23km、クチャ側の両岸にまたがり7千㎡にも及ぶ、西域最大規模の仏教寺院「昭怙厘大寺(しょうこりだいじ)」の遺跡がある。土地の人はスバシ故城と呼んでいる。スバシとはウイグル語で「水源」という意味である。乾いた大地を断ち割るように幅4kmの涸川の対岸に遠望できるクチャ河が流れており、その両側に西の大寺と東の大寺の広大な寺院遺跡が広がる。今回は西の大寺へアタックである。
シルクロードの旅その十_f0181746_7365854.jpg
シルクロードの旅その十_f0181746_73769.jpg
シルクロードの旅その十_f0181746_7371594.jpg

鳩摩羅什は「帛純王の新寺、雀梨大寺で仏教を研鑽した」といわれ、玄奘三蔵の記述にも「昭怙厘大寺」として記されている。スバシ故城はこの雀梨大寺あるいは昭怙厘大寺の遺跡ではないかといわれており、クチャ川を挟み東西に二つ(東の大寺と西の大寺)の巨大な伽藍跡が今なお現存している。仏塔の遺跡の前にたたずみ、「妙法蓮華経」を唱えると鳩摩羅什の故郷、言うなれば「妙法蓮華経」の故郷に来たという実感が沸いてくる。
シルクロードの旅その十_f0181746_738416.jpg
シルクロードの旅その十_f0181746_7395790.jpg
シルクロードの旅その十_f0181746_7403534.jpg

9世紀になりチベット人が侵入、13世紀からはイスラム教が入ったことにより廃墟となる。20世紀(1907年)に大谷探検隊が舎利箱を発見、現在は上野の東京国立博物館にある。フランス隊も舎利箱を発見した。
シルクロードの旅その十_f0181746_741017.jpg
シルクロードの旅その十_f0181746_741976.jpg
この大寺で研鑽、修行した聖地は四方見渡す限り「無の空虚」の世界なり。
シルクロードの旅その十_f0181746_7441138.jpg
シルクロードの旅その十_f0181746_7441933.jpg

西の仏塔

今回のアタックはウルムチ(烏魯木斉)、カシュガル(喀什)、ヤルカンド(莎車)、ホータン(和田)、ニヤ(民豊)、クチャ(亀茲)の天山北路、南路、西域南路のディープな流路であった。
人間の源流の血を垣間見れたように思う。そして何より、自身の心のリセットができ、新しい血がみなぎったようである。人間、自然との共生がいかに大切であるか悟ったのである。
by sanmu39 | 2009-01-30 07:49 | 世界の旅 | Comments(3)
Commented by salzburg-info at 2009-01-30 21:44
sanmuさま。

写真一枚一枚の奥行きに吸い込まれていきそうです。

いつかは、行ってみたいシルクロード・・・

素晴らしいです☆。☆

何日間の日程で行かれたのですか? 長期で行けるのが理想です。。

lara
Commented by sanmu39 at 2009-02-02 07:35
laraさんへ。
10日間の旅でした。いまだ観光化されてない場所に行くと自分の存在を忘れてしまうくらい素晴らしいですよ!長期で休暇を作ることは難しいですが、ゆっくりとした時間と共に過ごすことは良いですよ。
Commented by salzburg-info at 2009-02-03 19:36
sanmuさん。

10日間ですか。ゆっくりなされたのですね。
そうですね、何ヶ月単位で放浪するのは難しいですよね。。いつか。。